こんにちは!
意外としらない女性特有のお悩みについて、わかりやすくお伝えしていこうと思います。
今回は、生理前のイライラについてです。
これにはちゃんと原因があって、対策もあるんですよ~♪
【PMSとは?】
まず、生理前のイライラは「月経前症候群(PMS)」の症状の一つなんです。月経開始の3~10日前から始まる精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに減弱もしくは消失するものとされています。
精神症状が主体で強い場合には、「月経前不快気分障害(PMDD)」と呼びます。
【原因について】
原因は諸説ありますが、不明で月経周期と密接に関連することから性ホルモンの関与があると言われています。一方で正常女性とPMS女性との間には血中ホルモン値に差異がないことも知られています。
最近の研究では、神経伝達物質特にセロトニンやGABAシステムと黄体ホルモンとの相互作用が原因だと言われています。
※セロトニン:脳内の神経伝達物質の一つ。不足するとうつ病の原因として有力視されている。
※GABA:脳内の抑制性神経伝達物質で、抗不安薬の多くはこれを増やすことにより鎮静・抗不安作用を示す。
【PMSの症状】
イライラ、のぼせ、可腹部膨満感(おなかのハリ)、下腹部痛、腰痛、頭重感、怒りっぽくなる、頭痛、乳房痛、落ち着きがない、憂鬱の順に多い
生殖年齢女性の70~80%が月経前に何らかの症状を伴うといわれています。症状が月経開始とともに改善することもあり疾患として認知されにくく、実際に受診まで至らないケースもあります。
【対応策】
①カウンセリング
精神症状が強い場合は精神科・心療内科の受診をお勧めします。
②薬物療法で楽になる場合があります。
何が合うか試してみないとわからないので、一度試して効果がなくても自己判断で休薬せず、きちんと再診して相談しましょう。鎮痛剤・精神安定剤・利尿剤・漢方薬・経口避妊薬・低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬などがあります。
③生活を見直しましょう。
症状日記をつけ、疾患の理解と頻度、発症の時期、重症度を記入します(認知行動療法)。気息正しい生活をすること。コーヒーや喫煙を制限し、質の良い睡眠と適度な運動を!低栄養は神経伝達物質を作るための材料不足になります。バランスの良い食事を心がけましょう。
④リラクゼーション
リラックスすることでセロトニン分泌に良い影響を与えます。湯船につかったり、ペットに癒されたり、感動する映画を見るなどリラックスできる時間を作りましょう。
女性はホルモンや神経伝達物質によって気分まで変わってしまうのですね~
抑えられないマイナスの感情はホルモンバランスの乱れかもしれません。生活を見直し、専門機関に相談をしましょう~♪
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