女性ホルモン講座④生理痛

初経から閉経まで40年間毎月ある月経。月経に伴うトラブルで頻度が高く、他人に辛さがわかりづらいのが月経困難症です。

月経痛は、子宮内膜でつくられ月経血中に含まれるプロスタグランジンE2、F2aの含有量が多いと強い子宮収縮を起こし、痛みとして感じるために生じるといわれています。月経中の吐き気や頭痛などの全身症状はプロスタグランジンやその代謝物質が血液中に入り全身に循環する為と考えられています。

注意しなくてはならないのが、子宮筋腫や子宮内膜症との判別です。月経血が多い、レバー状の塊が出る、吐き気、不正出血、貧血症状などがある場合は受診をお勧めします。

☆生理痛を乗り切るヒント☆

①生理前は肉の脂身は控えめに

お肉の脂身には痛みの原因物質、プロスタグランジンと同じような作用があります。生理前には控えましょう。

②お薬

痛みが強くなりすぎると効きづらくなります。痛くなり始めたタイミングで使いましょう。痛みの物質が受容体(痛みを感じる場所)に入り込む前に先回りしてお薬の成分が受容体に入り込みブロックしてくれます。また、痛み物質の生成自体を抑制してくれます。

低用量ピルを使用することにより排卵が抑えられ、子宮内膜が薄くなります。経血量が減り、プロスタグランジンの産生が低下するため生理痛が改善します。

③仙骨を温める

骨盤周りの筋肉が緊張していると痛みが増すことがあります。仙骨周辺を温めると緊張が緩みます。尾てい骨の少し上のあたりにホッカイロで温めてみましょう。

④骨盤周りの筋肉をほぐす

おしりのストレッチや反り腰には仰向けになり腰を上げる運動がよいですね。

⑤リラックス

リラックスがなかなかできない方はぬるめのお風呂につかったり、マッサージを受けたりするとよいです。

 

サロンでは「生理痛や頭痛がひどく痛み止めを常用している」というお客様がいらっしゃいました。トリートメント後に左の骨盤まわりの冷えと筋肉の硬縮がみられました。ご本人にお伝えすると1か月前より左のみ生理痛がひどかったとのことでした。骨盤まわりがポカポカ暖かくなるようにしっかりとほぐし、リンパマッサージをさせていただきました。次回1か月後の状態が楽しみです。痛み止めを常用することのリスクをお伝えし、上手にコントロールできるようアドバイスをさせていただきました。

自分の身体に向き合えるようにサポートさせていただきます!

 

 

 

 

 

 

 

 

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